THE NORTH FACEのクライミングパンツ

最新の素材やアイテムを開発し続けるノースフェイスからクライミングパンツが入荷しました。

この記事の概略として

1 THE NORTH FACE Hybrid Ambition pants ■
2 TNE NORTH FACE Obsession Climbing pants ■
3 記事内でご紹介した商品はこちら

THE NORTH FACE Hybrid Ambition pants ■

展示会場でこのパンツを目にした時、「ランニングパンツかな？」と思いました。それぐらいシュっとしていてタイツに近しい細さだから。でも作り込みを見るとランニングパンツとは少し違う。パンツの前側にはなめらかな布帛素材のソフトシェル素材が使用されており、クライミングシーンで岩への引っ掛かりを考慮した物。

でも後ろ側は違います。前のソフトシェルに対して立体成型ジャカードで編み上げているのです。

さらに後ろ側の全体を見ると、部位によって編み目の形が変えられています。主に両足それぞれのセンターを通る部分(写真白線囲み部分)は少し粗目になっており通気性が高くなっています。膝裏(黄色線囲み部分)は目が細かくなっており肌触り滑らか。

こちらは両足それぞれのセンターを通る部分を光に透かしたもの。白線で挟まれた部分が他の部分よりも若干多く光を通しています。

ここに、動きが加わり生地がストレッチするとこの様に光の透過率がグッと増します。動く事で生地が伸び、隙間が出来て通気する。運動と共に上昇する体温を効率的にコントロールしてくれる造りになっているのです。

【モデル身長:163cm 体重55kg サイズ:Sを着用】

かなりスリムなシルエットですが、タイツ程ピタっとはしていません。特に太腿回りから上にかけてすこし緩くなっているので細身ながらもスポーティーになり過ぎない。足回りがスッキリするのでクライミングだけでなく、自転車にもおススメ。

そして、もう一点….。

TNE NORTH FACE Obsession Climbing pants ■

先にご紹介させて頂きましたHybrid Ambitionpantとは真逆の太いシルエット。この形にはちゃんと理由があるのです。前方より体側の動きが多い特性のあるクライミングで、とくに大きく脚を上げるハイステップに着目。動作を科学的に解析し、行きついたのがこの形状。

こちらはパンツを裏返したところ。普通のパンツとの違いにお気付きでしょうか。

写真の白丸部分。シーム処理の様なラインが入っています。同様の物が左右の膝上下に合計4箇所。この造りが非常に重要なポイントになります。

アップで見るとこの様にハードシェルの様な仕上がり。決して防水な訳ではありません。縫製ではなく、圧着でシームレスに仕上げているのです。なぜなら、いくらストレッチの効いた生地を使っても縫製箇所は大きく伸びません。その為に、伸びが必要となる場所に縫製を入れない為にこの形となりました。

特にパンツ内側や股下部分。通常ならガゼットを入れて可動域を広げるのですがガゼットを入れるには縫製が必要。その縫製による糸一本一本が動きに引っかかりを生んでしまう。その為にパンツ内側に縫製は無し。新しい形状のクライミングパンツと言えます。

【モデル身長:163cm 体重55kg Size:S Color:Kを着用　】

独特のシルエットと履き心地は一言で表すと「楽」。個人的に太めのパンツが好きなのでかなりツボなアイテム。ヨガ等の大きな動きを要するアクティビティーにも使えそうです。

実際に足を上げてみると…驚きです。抵抗が無いんです。オーバーに表現していると取られるかもしれませんが、驚く程に抵抗を感じません。特に外側へ開いた際、ガゼットを無くしたうえでこれほどの可動域を確保出来ているのはかなり凄い事。オリンピックユニフォームの開発により得られた知見がふんだんに活かされています。

【Color:BT を着用】

【Color:FE を着用】

色展開も落ち着いたトーンなので幅広い年齢層の方に着用頂けます。生地はCORDURAR Stretch Nylon（ナイロン91％、ポリウレタン9％）でナイロンの比率が高いのですが肌触りサラサラで気持ち良く穿けるパンツ。私の様に太めのパンツがお好きな方ならクライミングの時だけでなく普段から穿きたくなる事間違い無しです。気になる方は、是非週末に店頭でご試着下さい。

本日のブログは、最近おやつにデーツを食べている松下がお届けしました。