槍ヶ岳バーチカルアタック

アルプスを軽量装備で行ったらどれだけ(身体が)動けるのだろう。

そんな好奇心が急に沸き立ち、7月11-12日、槍ヶ岳にバーチカルアタックしてきた。

7月11日
昨晩は会社の歓送迎会で向こう(四日市)を出たのが深夜0時。
車をとばし、あかんだな駐車場に着いたのが3時半。
道具を片っ端から車に積んできた状態でパッキングは未完。
運転で疲労困憊になり、始発のバス(6時20分)と準備時間を考慮し、2時間ほど仮眠をとる。

5時半起床。
慌ててパッキング。
今回の重量はおよそ10kg。
予想以上に重くなってしまった。ちなみにビール35缶は2本。苦笑

6時50分上高地着。
因みに今回のザックはSixmoonDesigns(以下SMD)/Flight30(8月再入荷予定!)。
反則級の容量を持つストレッチサイドポケットのキャパはやはり凄いです。
はみ出まくった荷物達をしっかり受け止めてくれました。笑

先は長いので撮影とストレッチもそこそこに7時頃出発。
定番写真①

定番写真②

その他の写真

明神は7時35分に通過。
8時10分徳沢着。
今回はここでベースキャンプを張り、槍にアタックする作戦。
シェルターはSMD/Lunar Solo(⇒)+Carbon Pole 124cm(⇒)。
安定の立てやすさ、居住性の良さ、そして何より軽いという事。
デポするんだから自立式テントでもいいかなとも思いましたが、そこは今後のファストパッキングのスキルを上げるという意味でも30Lのザックに収めておきたいという気持ちもあり、このシェルターを選択しました。

ちなみに何故ここ徳沢にBCを作ったかというと、昨年の山行(⇒)でキャンプした際、ロケーションがとても良くて気に入った事。(何度も通り過ぎたことはあったのですが・・・)
そして2日目は早々に下山して温泉入って、気になってるクライミングジムに行きたかった事。など。

準備の方はというと、徳沢のまったりしたロケーションに流され、完了したのが1時間後。苦笑
アタックザックはもちろん最近おきにのOMM/ULTRA 8(⇒)。

ランでもハイクでも使える容量、荷物のブレなさ、見た目にすっかりやられちゃってます。
流石に量りは持ってきてないので明確な重量は判らないですが、恐らく2.5kgくらい。
9時10分、意気揚々と徳沢を出発!

気持ちよく走ってたら9時35分横尾着。

Mag-on(⇒)+エレクトロライトパウダー(⇒)+水、ZEN(⇒)を補給し直ぐ出発。

まだまだ元気。

10時10分一ノ俣着。

流石にずっとランだと暑いので洗顔してクールダウン。

このあたりから徐々に勾配がつき始め、槍沢ロッヂ手前ではこんな状況。笑

10時35分槍沢ロッヂ着。
ここで大レスト。

ドリンクを詰め替えたり、固形物を食べたり。
胃がやられないように咀嚼を意識する。

10時50分槍沢ロッヂ発。
ここから槍が見える事を初めて知る。笑
画面中央の微かに尖ったもの。

更に先へ。
景色も徐々に開け、高度を稼いでいることを実感。

そしてさらに進むと遂に雪渓が現れテンション上がる。

こんな時季にスノーランできるなんて!

植生も景色も高山域らしくなってきました。

ここまで来ると勾配はなかなかのもので、体力も徐々に削られ、ここからは普通の登山。
下山開始までほぼ走った記憶はありません!笑

時折雪渓から吹き降ろす風は、ペースが落ちてきた自分にとっては少し寒く感じる時もあり、レインウェアのトップスを着るなどで体温調整をしていました。

一度隠れた槍の穂先はまだ見えず、午後の天候の悪化を予感させる雲が徐々に顔を出し始める。


印象深い雪渓のトラバースを終えると、再び槍の穂先が見える。
そして道端の岩に(槍岳山荘まで)1,500mの文字が。
しかし既に脚が言う事を聞かなくなり、にっちもさっちも行かず、13時、もう一度大レストを挟む。

10分ほど休み、気を持ち直して出発!
最後の雪渓をプッシュ!!

すると、山荘手前2、300m地点で遂に雨が降り始めた!

15時までに登頂出来なかったら引き返そうと思っていたが、この地点で13時55分。
もうここで引き返したくはないという思いで最後の力を振り絞った。

そして14時10分、やっとの思いで山荘着。
ポーズもろくに決めれない。笑

雨脚は強くなる一方なので、休む間もなく山頂アタック開始!
頂上は完全にガスの中です。

濡れた鉄の梯子ほど怖いものは無い。
超ビビりながら3点支持で確実に登っていく。

14時半。
遂に山頂着。
たまたま居合わせた方に写真をお願いし(ありがとう御座いました!)、撮影するなりすぐさま下山開始!
滞在時間は僅か2分!笑

急いで下りる。

兎に角急ぐ!
(雪渓下りはやはり楽しい)

徳沢から登りで5時間20分掛かったところ、帰りは3時間半(横尾までで完全に脚がヤラれそこからは歩き)の18時帰幕。

総移動距離約33Km、累積標高約1,600m、上高地出発からおよそ11時間の長旅は幕を閉じた。

その後は色々クッカー等のギアをテスト。

↑VIVAHDE/木のうつわ(実際は3個1セット)は8月取り扱い開始です!

あまりに疲れすぎて念願のビールは、1本飲んだら夢の中。でした。笑

12日はカメラのバッテリーが切れて写真ありませんが、午前中に山から下りて、平湯温泉入って、飛騨そば食べて、クライミングジム寄って登り倒して帰りましたとさ。笑

今回分かったのは、荷物が軽かろうが重かろうが標高が上がると身体は動かない!でした。笑
つまりはトレーニング不足という事ですね!精進します!!

早くもアルプスが恋しい小泉がお送りしました!

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